(写真TOP)
8月23日(金) 東京〜蓮華温泉
※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照)
 初日は蓮華温泉泊まり。ちょっとハードなコースなので、余裕を持たせるつもりだった。しかし、蓮華温泉は遠かった。
長野県の北のはずれかと思ったら、新潟県だった。しかもむう父さん、ネパール騒動の続きで歯医者通いが続いており、11時30分光が丘集合に遅れてしまった。

 関越練馬IC〜藤岡JCで上信越道〜長野市内を通過してオリンピック道路を経由して白馬へ。
ここから先が長かった。大糸線平岩駅から蓮華温泉までも長かった。細い林道を20数Km走るのであった。こんなに山奥に有るなんて、さすが『日本秘湯を守る会』の温泉。やっと着いた蓮華温泉。
一足先に到着していたKSさんがワン
カップ片手にお出迎え。

本日のメンバー6人で個室。早速、温泉に
入ったら、もう夕食の時間。
1泊2食+お弁当で、1人8,750円也。
宿泊客は約30〜40人。明日登る連中が1/3。
下って来た連中が1/3。
温泉目当てが1/3程か?
(写真)蓮華温泉の夕食
8月24日(土) 蓮華温泉〜白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳
朝食が6時30分からと、ちょっと遅め。
既に出発するパーティがいる。

天気予報通り雨が降っているが、ちょっと
明るい兆し。外を見ると、大きな虹
かかっている。
小雨降る中出発。

白馬大池までは、時折雨の降る中の登り。
各人雨具を着たり、傘をさしたり
しながら登る。
(写真B)天狗の庭で…
徐々に空も明るくなり、遠く糸魚川方面の先に光るのは、日本海。下界は晴れてきたようだ。ゴロゴロの岩が転がって、歩きにくくなってきたら程なく白馬大池。手前の草原に薄赤く群生しているのは、チングルマの大群落。
白馬岳方面からは、色とりどりの雨具を着た団体さんが下山してくる。しばしの休憩後、出発するがNMさん
の体調が思わしくなさそう。心配…。
白馬大池からちょっと登った所で早めの昼食。雪倉岳の麓を行く鉱山道に陽が当たっている。
稜線はザクザクの道のアップダウン。

白馬方面や、栂池・白馬尻方面の下界も
見えてくる。

白馬大池から先は雨に降られる事も無し。
時折、青空が顔を出し始めるが、白馬岳や
雪倉岳の山頂は一日中雲の中。

小蓮華への途中では、雷鳥も現れてKSさん
大喜び。
(写真C)白馬大池を後に
 小蓮華の山頂を過ぎ、ガスの中を三国
 境へ。ここからは、ガスと風の中の
 つらい登り。

 辿り着いた白馬岳山頂はガスと強風
 
9度。
山頂の一角だけは携帯が通じる
 ようだ。

 この何も見えない天気でも、白馬山荘
 方面から空身で皆登って来る。
(写真)白馬山荘の夕食
我々は寒いので、素早く白馬山荘へ移動。
白馬山荘に着くと同時に大粒の雨が落ちてきた。

1泊2食+お弁当で、1人9,850円也。本館中2階が指定場所。でも、混雑時期が過ぎているので、1部屋30人のところ24人ほど。一応ゆったり。
白馬山荘は到着順の夕食。我々は17時からの第1回組。今日は第3回まで。大雪渓からの人達は、結構乾燥室に出入りしている。時間もあるので、展望レストランで乾杯! 夕食を食べ、明日の用意をして、21時消灯。
KSさんの大イビキを心配したが、常のイビキを知っているので、本日のはちょっと大きな寝息
8月25日(日) 白馬岳〜雪倉岳〜朝日小屋
昨夜からの雨と風、朝4時起床して外へ
出てみる
が、一面のガスと強風。

日の出が5時過ぎなので、もう出発する
人がいる。


朝食5時から。素早く並んで食事。

荷物をまとめて出発準備をしているとガス
が晴れて来た。直前までコースを悩んで
いたMKNM組も予定通り杓子・鑓ヶ岳を
目指す事となり、出発。
(写真D)白馬山荘前から白馬をバックに
風は非常に強いが、見る見るガスが晴れ渡ってくる。杓子岳・白馬鑓ヶ岳方面へ行く2人と別れて、白馬岳山頂を目指す。
しばしの登りで着いた山頂は、強風だが好天。逆光で写真も撮れず、即行動。昨日つらかった道も、今日は下りで眺めもある。強風だけに気を付けて下山。
三国境でKSさんとお別れ。ここからは人が極端に少ないコース。振り返ると、白馬岳山頂から雲がたなびく。
相変わらず風は強い
周囲を見るとマツムシソウが一杯咲いている
が、強風で揺れて撮影不可。

一日強風と付き合う事となったが、太陽の
光は強烈。ジリジリと焼けていくのが感じ
られる。

雪倉岳手前の鉢ヶ岳は東側を巻く。
巻き道に入った途端、風が弱まる。
この巻き道は一面のお花畑。
(写真E)雪倉への途中からの白馬
後方から女性3人組。このグループとは抜きつ抜かれつ状態で進む。徐々に高度を下げているが、距離の長いコース。
雪倉岳手前の避難小屋からは、雪倉岳への本格的な登りとなる。きつい登りだが、眺めが雄大。しかも、強風の為に汗もすぐに引っ込む。頂上台地に登って、更に先にやっと頂上。岩場を越えた裏側は、風も無くポカポカ。
 再び風の中に立ち、雪倉岳を一気に
 下る。また、一面のお花畑に突入。

 のんびりと写真を撮りながら進む。

 赤男山の巻き道に入る辺りで昼食。

 この先に小桜ヶ原と言う湿原+水場
 あり。そこで昼食にすれば良かった
 のに、残念。

 朝日岳に直接登る道と、朝日平への
 巻き道=水平道の分岐に着く。
(写真F)雪倉岳を登る
明日、朝日岳に登らないと下山できないし、今日は登る気はない。
迷わず水平道に入る。木道の脇には大きくなったお化け葉っぱが…、水芭蕉だ。至るところにある。最初は楽だった。木道を歩くだけだった。小さな池も現れる。また、お花畑だ。
しかし、この水平道に入ってからは風が無くなった。徐々にアップダウンが出て来た。しかもアップが多いアップダウン。
照り付ける太陽と、本日最後のルート。
疲れが蓄積しているのか、ヘロヘロ。

お花畑は有るのだが、写真を撮る元気も
ない。先程とは違い、暑さで大汗だ。

本日一番つらかったの
が、
この巻き道
でした。
(写真G)水平道にあった池とお花畑
 朝日小屋が見えてくるが、まだまだ
 先だ。ヘロヘロのバテバテで、待望
 の朝日小屋着
。三角屋根の小屋。

 6人部屋を我々3人+単独の男性の4人に
 して
もらう。

 後ほど男性は大部屋に移動してくれたので、
 3人で個室を占領できた。

 1泊2食で8,000円也。夕食17時〜、
 朝食5時〜。
(写真)朝日小屋の夕食、食前酒は赤ワイン
女性オーナーなので、こぎれいな小屋。うれしい事に夕食には好みの食前酒サービス。夕方からは、ガスが上がってきて周囲は見えなくなった。やはり、花が有名なのか女性が多い。33名宿泊の内、女性20名・男性13名。あまりに長いコースで、疲れたのか…。消灯前に寝込んでしまう。
8月26日(月) 朝日小屋〜朝日岳〜五輪高原〜蓮華温泉〜東京
朝起きたら快晴素早く朝食を取り、
出発。今日は風が無い。
暑くなりそうだが、朝日岳へ登り着く
までは、まだ陽が当たらない。

朝日平から、白馬・雪倉が見える。

昨日来た、水平道分岐の鞍部からは、更に
視界が広がり、剣岳まで姿を現す。
(写真H)夜明け前の朝日平から、雪倉岳・白馬岳
我慢の登りで辿り着いた朝日岳。富山県側は快晴。 
下界の町が見えるが、町の先は日本海か? 新潟県側は雲が広がっているが、雨飾山・火打山が雲から顔を出している。
のんびりしたいが、今日のコースも長い。地図を見てもうんざりするようなコース。下り始めるといきなりのお花畑と雪渓。程なく栂海新道への分岐。矢印があり日本海となっている。憧れのコースです。
 栂海新道コースと分かれて、巻きながら
 下山コースに入る。
 木道のいきなりの湿原。蓮華温泉まで
 は断続的に湿原とお花畑
の連続
 コース


 しかも高山植物には遅い季節かと思い
 きや…。色々な花が咲いている。
(写真I)朝日岳頂上で …
ゆっくりと写真でも撮りながら進みたい道なのだが、暑い!太陽に向かって行くような下り道だ。
途中から五輪高原に入る尾根に出る筈だが、巻き道の連続。途中から小さな沢筋を下ったり、尾根の脇を巻き、樹林帯に入らない。いつまで経っても、直射日光にあぶられながらの下山。思ったより時間がかかる。
蓮華温泉まで下山したら、東京まで運転して帰らなければ…。
やっと樹林に入ったと思ったら、五輪の森の表示。すぐに森がなくなった。
青ザクと云う少し青っぽい岩のガレ場を
過ぎたら、延々と続く木道
&湿原。

日陰が欲しい。
暑さでヘロヘロのバテバテ。

途中何ヶ所か水場があり、あまりの暑さに
耐え切れずに水をがぶ飲みする。
おかげで、大汗だ。
(写真J)栂海新道と分かれ、朝日岳バックにお花畑を歩く
湿原の先の小ピーク、花園三角点を過ぎて
少し行くと、待望の樹林帯。
但し、木漏れ日が暑い。
しかも急な下りコースで、風が殆ど吹か
ないコース。

とうとう我慢できずリュックの中から
ウチワを取り出し、扇ぎながら進む。

この下りが滑りやすく、要注意。
(写真K)五輪高原の湿原、延々と続く炎天下の道
一気に下って白高地沢の木陰で休憩。風が吹き抜けて爽快。
地図を見ると下った標高最低点は、瀬戸川の1,180m蓮華温泉は1,470m
最後の最後で約300mの登りがある。相変わらず風の無い樹林帯をだらだら歩くと問題の最低点の瀬戸川。
ここから、兵馬の平までは根性いる登り。兵馬の平は標高1,330m近辺の湿原。湿原なので当然日陰無し。ここで突如暑さに耐え切れず、半ズボンになる。もっと早く半ズボンで歩けば良かった。
 ゆるやかな登りを続ければ、蓮華温泉
 のキャンプ場。
 キャンプ場って離れていたんだ。

 蓮華温泉に着いたら、むう母さんが温泉
 のフロントに寄って何かやっている。
 「こらぁ〜、自分だけジュース飲む
 な!
」 むう父さんの分も、SJさんの分
 も買わせて、やっと駐車場着。
(写真L)兵馬の平で、一見元気そうですがヘロヘロです
 KSさんの手紙がワイパーに。 なになに…、「おぉ〜、後ろのワイパーに」なんと! リポビタンが3本!うれしい差し入れでした。

 素早く準備を整えて、車を走らせる。帰りは糸魚川方面に抜けようと思うが、とにかく小谷の道の駅へ向かう。
ここの温泉は500円。
取りあえず体と頭を洗って、湯船に入ろうとするが、入る事が出来ず。日焼けで熱くて熱くて入れない。まずは水風呂にゆったり、次にぬるい薬湯。…で、出てきてしまった。

 道の駅で買い物をして、北陸自動車道の糸魚川ICへ直行。上越JCから上信越自動車道に入るが、何だ片側1車線なんだ。途中何回か小さな渋滞が有ったが、関越の練馬出口が9Km渋滞。あきらめて、所沢ICで下りて、無事帰宅。

※(感想)
◎THさんのガイドブックでは、逆コースになっていたが…。
 歩いている人は我々と同じコースを辿った人が多かった。

◎このコース、かなりの健脚向けでしたが、良いコース。今度はいつ来られる事か?

◎帰り着いた蓮華温泉で、むう母さんのザックを車に乗せる為に手にしたら
 「何! この軽さは!」 
 次から次へと持たされて歩いていたむう父さんって…!


この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製した物です。(承認番号 令元情複 第189号)