(写真TOP)
2007年8月25日(土)〜26日(日) 晴れ
M倉さん、むう父さん&むう母さん

8月25日(土)
06:25自宅発→07:32〜08:00新宿駅→09:28〜10:00甲府駅→12:07〜13広河原→12:42大樺沢分岐→13:45第三ベンチ→14:07水平道→14:32白根御池小屋着17:00夕食〜20:00消灯
8月26日(日)
03:50起床〜04:25朝食〜04:50白根御池小屋発→05:22草すべり終点(樹林)→06:14二俣分岐→06:30〜38小太郎尾根→07:11〜13肩ノ小屋→07:58〜08:27北岳山頂→08:57〜09:04肩ノ小屋→09:23〜32小太郎尾根→09:44二俣分岐→10:45〜11:19二俣→12:37大樺沢分岐→13:07〜38広河原→15:40〜18:56甲府駅→20:24三鷹駅→20:27〜47吉祥寺駅→21:30自宅着
※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照)

◎標高差1673m、簡単には登らせてくれない北岳
 むう父さんが会社の仲間と富士山に登った後、何気なく新聞を見てたむう母さん。そこに北岳の記事。「わたしゃ北岳に登っていないんだよね」で…、突然決まった北岳でした。
一時は金曜に休暇を取って白根三山縦走も考えたが、札幌出張が入ってしまって断念。
それでは、1泊2日の強行突破でピストンするか。M倉さんが参戦した。
札幌から会社に戻り、帰ればいいものを飲んで帰る。
電車は新宿発8時のあずさ。
結構山屋さんいるじゃない。

甲府で下車すると、それほどでもない。

八ヶ岳方面が多いのか。
10時発広河原行きバスに並ぶ。片道1900円。
高いなぁ。
しかし座席数の26人乗車させて、残りは2台目のバス。2台目が半分ちょっとの乗車だったので40名弱。
(写真A)広河原で北沢峠への行列
延々とバスに揺られて広河原着。
アレアレ、北沢峠に向かうバスに半数以上並ぶ。
人気だねぇ。

北岳の人は即歩き始める。取り残される。

昔はここまで車で来られたのに、今は営業車のみ。
バス停のトイレは簡易トイレなので、その先のトイレがおすすめ。

吊り橋手前で北岳を仰ぎ見る。
吊り橋を渡ったら広河原山荘。
(写真B)北岳を望む…遠い、高い
気を引き締めて登り始める。
今日は白根御池小屋まで。標高差約700m。

大樺沢コースは暑そうなので避け、白根御池小屋直登のコースを進む。樹林の中の急登。

幸いなことに風が吹き抜ける。
天然のクーラーが効いた登り。
いくら天然クーラーでも汗が吹き出す。

振り返ると、木々の間から鳳凰三山。気持ちいいくらいに、標高を上げているが…きつい。
(写真C)樹林帯の中、急登は続く
そう言えば、下山してくる人は皆さん…ヘロヘロ状態だったなぁ。

ゆっくりと確実に標高を稼ぎ、突如現れた第三ベンチ。水平道まで30分、そこから小屋まで更に30分。

かなり良いペースだ。
水平道まで踏ん張って登る。
やっと着いて、道は緩やかになる。

予定よりかなり早い。
のんびりと歩くと、発電機の音。
(写真D)やっと着いた水平道
きれいな白根御池小屋着。
本棟の大きさでは近辺一になったと云う建物きれい。
宿泊手続きをしていると生ビールのお代わりをする人。850円がジョッキそのままだと50円引き。
これはお代わりだ。

2日間ほどで70人が予約したとか。
2階の一部屋をあてがわれる。

同部屋は女性3人の計6人。
ラッキー。下の大部屋は男グループだな。
(写真E)白根御池小屋と北岳
外に出て当然生ビールを飲む。最高だ!
テントも結構張ってる。
昔はテント持って登ったが、今はもう無理な話。
金で全て解決だ。
当然、生ビールのお代わりをもらう。

建物はきれいだったが、食事はイマイチ。
お茶&水は飲み放題、詰め放題なのがありがたい。
ササッと夕食を済ませたら、する事なし。

同部屋の人も寝た。M倉さん持参の焼酎を寝酒にして、寝る。
(写真E)地蔵岳の上に夕焼け雲
早朝目覚めたら、M倉さんが満天の星空だと云うので、見に出る。天の川にオリオンだ。

朝食は4時30分。
食堂前でウロウロしてたら5分前に入れてくれた。
ササッと食べて出発。

山頂まで約950mほどの標高差。
「これ持って」と母さんの常套手段。
仕方なくリュックに詰め込む。
昨日の夕方、急登の草すべりコースを見せなければよかった…反省。
(写真E)白根御池小屋の朝食
ゆっくりと薄暗い草すべりコースを登り始める。
我慢の登りだ。
振り返ると鳳凰三山のシルエットが大きい。

日の出間近。
我慢に我慢を重ねて、やっと樹林帯に入ったら、鳳凰三山からのご来光だ。まぶしい。

引き続き樹林の道も急登だ。
しかし我慢して登った甲斐あり。
いきなり目の前に北岳が現れる。
(写真F)鳳凰三山と下に白根御池が光る
最高だ、しかし大きく見えるようになったとはいえ、まだまだ遠い。更に我慢の登りだ。汗も噴き出す。

お花畑が出て来たら、二俣分岐。
今日も良いペースだ。
お花畑の中を進むと一気に眺めが出て来る。

鳳凰三山の地蔵岳にはオベリスクが見え、富士山も見える。小太郎尾根に出ると、仙丈岳だ。仙丈の右に北アルプスが見える。
槍・穂高〜双耳峰は鹿島槍ヶ岳。
(写真G)朝日に映える北岳
(写真H)地蔵岳オベリスクと観音岳(右) (写真H)甲斐駒(左)と霞む八ヶ岳
周囲の景色を堪能しながら、先ほどよりは緩やかになった稜線を進む。肩ノ小屋着。

ここで母さんが「リュック置いてく」この一言で、八本歯を下る計画はご破算。

一人だけリュックを置いて頂上を目指す。

岩場コースだが、眺めが良いので最高の気分。
下山してくる人も多いので注意しながら登る。
(写真I)肩ノ小屋
雲が少しずつだが沸き上がってくるが、360度の視界の北岳山頂に到着。
大勢の人が景色を堪能していた。

我らも仲間に入り、のんびりと周囲の景色を眺める。
早朝の山頂の割りに太陽の陽射しが強い。
こりゃ、下界は暑いぞ。

下りも暑さにやられるなぁ。
まっ、今は景色を楽しむのみ。
(写真J)仙丈岳をバックに登る
(写真J)人が一杯の北岳山頂 (写真TOP)北岳山頂に到着
ぞっとするような眼下を眺めると、大樺沢の果て遙か下方に広河原。あそこに下山しなければ。
ボチボチ下山しよう。来た道を下る。

肩ノ小屋で母さんのリュックを回収して、更に下山。

小太郎尾根で、吹き上がってくる涼風に吹かれて体温を冷まし、いよいよ大樺沢に向け、本格的下りだ。

この時間になると、陽射しが強烈。
(写真TOP)間ノ岳とその右に塩見岳
朝から標高差約950mを登ってからの下山。
次なる目標は大樺沢の二俣。

ここは今日登り始めた白根御池小屋とほぼ同高度。
暑さと疲れで、徐々に母さん達のスピードが遅くなる。

ここで気を緩めると、広河原までの後半に影響する。
(写真K)お花畑を歩く
休憩を取らずに、サッサと下る。
大樺沢の雪渓が近くなる。

雪渓の脇を登る人や、下る人が小さく見える。
そのうち、二俣も下に見えてくる。

あそこに行けば涼しい風が吹いているので、食事だ。

先行して下山するが、暑い!
日陰無し。参ったな!

登ってくる人が可哀想になる。
(写真L)北岳を後ろにしての下り
むう母さん達が下りてくるのを待ってたら、二俣の大岩の日陰に陣取っていたグループが動き出す様子が見えた。ラッキー、即 日陰に急ぐ。

ここで、お弁当を広げて昼食にするが、ご飯まずい。
ボソボソだよ。茶で流し込む。

常は食べない、餡ドーナツを食べたら、これもまずい。最悪。
(写真L)大樺沢の雪渓を見下ろす
広河原発16時のバスを予定していたが、13時25分に間に合うかも。暑い下りを進む。

途中コースは川を渡って右岸を進む。
昔は左岸沿いだったな。
歩きにくい下山道を進んで、休もうかと思ったら沢だ。
冷たい沢の水で生き返って、更に下山。

昨日登ったコースと合流して広河原着。
バスが待っていた。
(写真M)休んだ二俣の大岩
芦安の駐車場行きバスと甲府行きバス。最初は3台発車のようだったが、発車間際に北沢峠からのバスが数台到着。一気にバスが一杯になり、各3台の計6台運行。しかも甲府まで座れずに立ちっぱなしの人も。早めに甲府に帰り着いたが、19時前の特急予約済み。
市役所裏の「談露館」ホテルの温泉へ。(1,050円)電車の待ち時間は、駅ビルでビール&食事で、無事の下山を祝う。

この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製した物です。(承認番号 令元情複 第189号)